【実測検証】一条工務店i-smartの床下は収納に使える?1年分の温湿度データとカビの謎

【実測検証】一条工務店i-smartの床下は収納に使える?1年分の温湿度データとカビの謎 家作り

みなさん、こんにちはこんばんは、Ojiです。

今回は、一条工務店のi-smartに住んで約3年、ずっと疑問に思っていたことを検証していきます。
我が家は一条工務店では比較的メジャーな「べた基礎」を採用しています。そのため、床下点検口を開くと広大なコンクリートの空間が広がっています。

これを見るたびに、一つの疑問が浮かびます。
「この床下空間、収納として利用できるのでは?」

一方で、先日当ブログでは床下に設置しているSwitchBot温湿度計の電池交換に関する記事を書きました。

【実測682日】SwitchBot温湿度計プラスの電池寿命は公式の2倍!

つまり、手元には「約2年分の床下の温湿度データ」が存在するということです。さらに、SwitchBot製品を12台運用する私は、外気温計測用に「SwitchBot 防水温湿度計」も屋外に設置しています。

今回は、「見た目は収納として使えそうだけど、本当に使えるのだろうか?」という疑問に対し、この外気と床下の温湿度ログデータを活用して、床下収納の現実的な可能性を徹底検証していきたいと思います。

独自のQoLスコア:床下収納の利用可否

まずは、この検証結果が我が家の生活や収納改善にどう影響したのか、当ブログ独自のQoL(生活の質)スコアで評価しました。

総合QoL向上指数:2.8 * 見えないリスクを数値化!ただし、床下収納は推奨できない。。
 a. 生活が楽になる度:3.0 * 収納としての可能性は感じるが、実際の利用はおすすめできず
 b. お財布への優しさ:3.0 * 使えれば0円収納だったが、追加の出費もなし
 c. 自己満足度:5.0 * 曖昧な可能性をデータで数値化して判断できた圧倒的満足感!
 d. 家族満足度:3.0 * 家族はデータがある事すら知らない…。収納できれば4だったかも
 e. 利用頻度:0.0 * 結果として収納には利用できず

独自のQoLスコア:見えないリスクを数値化!床下収納は推奨できない

見えないリスクを数値化!床下収納は推奨できない。のQoL評価(Oji-hangar.com独自指標)

総合的なQoLは向上しませんでしたが、データ整理好きとしては、この実測データが皆さんの家づくりや暮らしの判断の一助になれば幸いです。

結論:実測データが証明!梅雨〜夏場は相対湿度90%超えの危険地帯

今回も結論からお伝えします。

ある程度予想はしていましたが、梅雨から夏場にかけて床下は相対湿度が90%を超える状況が続くため、収納として活用することはおすすめできません。

床下の年間気温グラフ

※データは1分毎に計測した1年分のログ(約40MB)を使用し、1日1440分のデータを平均化して「1日の平均気温と相対湿度」として算出・表示しています。

一般的に、カビが生えやすい条件は「相対湿度70%以上、温度20℃以上」とされています。データを見ると、6月~9月の約4ヶ月間はこの条件を完全に満たしており、数値上はいつカビだらけになってもおかしくない危険な状態です。

とはいえ、実際の床下の状態は?
では、実際の床下がどうなってしまっているのか。点検口から確認した写真がこちらです。

はい。実は、カビは全く発生していません。
データが示す過酷な環境とは相反する、驚くほど綺麗な状態が保たれていました。

この「高湿度なのにカビが生えていない」という事実について、要因となり得そうな2つの仮説を立てて検証してみました。

仮説1:i-smart標準の「防腐・防蟻処理」が強力な防カビ効果を発揮している?

最初の可能性として、1階部分の木材と断熱材に施されている一条工務店特有の「徹底した防腐・防蟻処理」が要因ではないかと推測しました。シロアリや木材腐朽菌を防ぐための強力な薬剤処理が、カビ菌にとっても繁殖しにくい環境(忌避効果)を作っているのではないかと考えたのです。

しかし、公益社団法人日本木材保存協会の規格(JWPAS)を調べたところ、以下のように「防カビ」と「防腐」は明確に分けて評価されていました。

参考:日本木材保存協会規格(JWPAS)における分類

・木材用防かび剤の性能基準およびその試験方法(JWPAS-MW)※M:カビ、W:木材
・高耐久性木質材料の防腐性能基準およびその試験方法(JWPAS-FE)※F:腐朽菌、E:木質材料

この規格基準の違いから、「防腐処理はカビに対してもある程度の効果はあるかもしれないが、完全な防カビ効果を期待するものではない」という結論に至りました。

仮説2:アクセスしない空間ゆえに、カビの「栄養源(有機物)」が存在しない?

二つ目の可能性は、カビの繁殖に必要な「栄養源(有機物)」が床下に存在しないのではないか、という推測です。

しかし、i-smartは「床下断熱」を採用しているため、基礎と土台の間の換気口を通じて、床下空間は外部と直接つながっています。風に乗って微小なゴミが入ってきたり、虫が侵入したりして栄養源となる可能性は十分にあります。

確実な要因とは断定できませんが、新築からまだ約3年という「物理的に比較的新しくクリーンな状態」であることが、カビの発生を遅らせている一つの要素である可能性は捨てきれません。

まとめと最大の発見:データが証明した「完璧な床下換気」

今回、「高湿度=必ずカビが生える」という単純な方程式ではなく、i-smartの構造や新築からの年数など、複数の要因が重なって偶然カビの発生が抑えられていることが分かりました。

経年劣化による木材の変化や、外部から運ばれてくる汚れの蓄積を考慮すると、将来的にカビが発生するリスクは十分にあるため、やはり安易な「0円収納」としての利用は推奨できません。(多少カビがついても水洗いできるプラスチックケース等であれば可能かもしれませんが、あくまで自己責任となります)

最後に、データ整理をしていて非常に面白い事実に気づいたので紹介させてください。
こちらのグラフをご覧ください。

床下と外気の1年間の絶対湿度の推移のグラフ

2本の線がぴったり重なっていて分かりにくいかもしれませんが、これは床下と外気の「絶対湿度(空気中に含まれる実際の水分量)」を比較したグラフです。

このデータが示す真実、それは「床下の空気は、外気と完璧に入れ替わっている」ということです。

相対湿度で見ると「外気とは違うじめじめした環境」に思えますが、絶対湿度で見れば水分量は外気と全く同じです。つまり、床下の空気は滞留することなく、換気口を通じて常に新鮮な(温度が違うだけの)空気が循環しているのです。

この「空気が滞留しない(風通しが良い)」という事実こそが、カビの発生を抑制している要因の一つだとデータから読み取ることができました。

恐るべしi-smart。本当に良く計算されて作られています!

以上、今回の検証データが皆様の暮らしの判断の一助となれば幸いです。

当ブログでは、こうした検証を『独自の5項目』でスコア化しています。他の検証結果も順次データベース化していく予定ですので、お楽しみに。

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