電気自動車(EV)の購入を検討している方が必ずぶつかる不安、それは「EVは冬に弱い(航続距離が落ちる)という噂は本当か?」という疑問ではないでしょうか。
前回、サクラでの真夏の小旅行での話を書きましたが、そのデータを整理する中でふと思った疑問を解決していきます。それは、夏の電費傾向は分かったが、真冬だとどの程度走れるものなのか?と言う事です。今回はそこをデータに基づいて考えていきます。
前回:【実録】日産サクラで270km旅行は無謀?真夏の電費ガチ検証とビジター充電の罠
現在、通勤専用車として「日産サクラ」を愛用している私が、約8ヶ月・総走行距離9,000km強の実測データを蓄積してきました。今回は、気象庁の過去10年分の気温データと、NissanConnectアプリから取得した私の走行データを統計的に照らし合わせ、「真夏と真冬で電費はどれくらい変わるのか」を徹底的に可視化します。
データ処理が好きな40代パパによる、忖度なしのガチ検証結果をご覧ください。
まずは結論から!
真冬の電費は真夏に対して「25%」悪化する!
そして、今回の独自のQoLスコアは以下です。
この検証データが私たちのEVライフにどう影響するのかを、独自のQoL(生活の質)スコアで評価しました。
総合QoL向上指数:3.1 * 冬の悪化幅を事前に知ることで、電欠の恐怖からは解放される
a. 生活が楽になる度:4.0 * 季節ごとの航続距離の限界が分かり、充電計画が立てやすくなる
b. お財布への優しさ:2.5 * 電費25%悪化は、EVとしては少しシビアな現実
c. 自己満足度:5.0 * 気象データとの相関が見れて楽しかったw 次の車選びにも使える!
d. 家族満足度:3.0 * 話をしても、”ふーん”と言う感じ、、
e. 利用頻度:1.0 * 頻度は少ないので影響が小さい
QoL向上指数:冬の電費悪化を知る価値

相変わらず?自己満足の要素が強いですね、、、
実際に「電費が悪化する」という事実自体はお財布に優しくありませんが、限界値を知ることで精神的なストレス(電欠の恐怖)が無くなり、EVでの旅行の計画が立てやすくなるのが大きなメリットです。
結論:真冬は真夏に対して、電費が25%悪化する!
通勤(往復63km/日)という非常に安定したルートで計測した結果は以下の通りです。
・ 真夏の電費:8.6 km/kWh (平均気温 29.0℃ / 8月6日)
・ 真冬の電費:6.4 km/kWh (平均気温 4.0℃ / 2月9日)
真夏と真冬の定義について(気象庁データより算出)
「真夏」「真冬」を感覚で決めるのではなく、気象庁が公開している東京の過去10年分の気象データをダウンロードし、1日の最高気温・平均気温・最低気温を算出しました。
さらに、この最高・最低・1日平均の気温と日産サクラの電費の相関係数を確認した結果、最も相関が高かった「1日の平均気温」を採用しています。
1日の平均気温と、電費の相関データの基は以下の通りです。
↓一日の平均気温と電費の相関図

↓年間を通した1日の平均気温グラフ *これから真夏と真冬の日を定義

検証の前提条件
今回のデータは、以下の条件で走行したおよそ9,000km強の実測値に基づいています。
車両: 日産サクラ(乗車人数:1人)
走行距離: 往復63km/日(帰宅時は夜間走行メインのため渋滞少なめ)
道路割合: 高速道路 40%(100km/h巡行)、一般道 60%
エアコン:以下設定にてAuto設定
夏場:24℃(AC-ON)、シートヒーターOFF
冬場:25℃(AC-OFF)、シートヒーター強
その他: 行きは乗車前に自宅電源を利用してエアコン作動(25℃設定)
まとめと所感:冬の遠出は「25%減」で充電計画を!
真夏に対して、真冬の電費は綺麗に「マイナス25%」になることがデータとして証明されました。
以前の記事でお伝えした「真夏の往復270km小旅行」を冬に決行した場合、この25%の悪化を考慮すると、途中の急速充電がさらに必要になる計算です。大体、急速充電1回分くらいが追加で必要になる感じですね。
日産サクラは日々の通勤に使う分には最高の車ですが、冬場に遠出を計画する場合は、この「電費6.4 km/kWh」という数字を頭に入れ、余裕を持った充電計画を立てることをおすすめします。また、他のEVの方も「マイナス25%」と言う係数を意識してみては如何でしょうか?この今回の電費記録が、皆様のEVライフや旅行計画の助けとなれば幸いです。
以上、皆様の生活の一助となる事を願います。
当ブログでは、こうした検証を『独自の5項目』でスコア化しています。他の検証結果も順次データベース化していく予定ですので、お楽しみに。

